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明日はトランクマーケット

16週カタログの裏表紙に載ってる
みかん缶の紹介です040.gif
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「袋」と呼ぶみかんの内果皮付き、シロップに果汁を加えて作る「みかん缶3缶組」。市販とは全く異なるコンセプトの下に開発されました。

甘すぎないシロップ003.gif
丸ごとそのまま「自然」に049.gif

「袋付きでみかんの筋まで残っている缶詰に、最初はギョッとしました。でも、シロップも飲めるし、何よりみかんが美味しくてすっかり気に入ってしまいました」
東京・23区南の組合員、本西光枝さんは、「みかん缶」と出会った時の驚きをそう話します。
開発されたのは1982年。当時も今も、市販のみかん缶は、内果皮を塩酸溶液で溶かし、苛性ソーダ液に浸して中和させ、流水で薬品の残留を取り除きます。
生活クラブのみかん缶を作る日本果実工業(株)の安本純男さんは、25年前、一般的な加工法に疑問を持ち、袋付きみかん缶を考案したと言います。
「シロップに果汁を加えればそのまま使ってもらえるのではないかと思いついたのです。また、薬品処理で加工すれば、排水が環境汚染につながり、それを回避するための浄化装置に多大な費用がかかりますしね」
すでに、温州みかんジュースの取組みが好評との実績もあり、生活クラブでは、安全性と素材本来の味わいを損なわないことを最優先し、日本果実工業とともに内果皮付きみかん缶の試作に取りかかりました。

いまでも変わらぬ「手仕事」
生活クラブにしかない味わい

最初の実験取組みでは、内果皮に含まれるペクチン質が溶け出して果汁はどろっと白濁。見た目も食感もイメージとはずいぶん異なるものでした。
そこで、5%のクエン酸液に一昼夜浸して前処理してから加工したところ、内果皮は前より柔らかくなり、食味が増しました。一つひとつの外皮をむき、身割り、前処理後に筋取りと、手作業で進めるこの製法は、現在も続いています。
「最初からクレームは1件もありませんでした。感動しましたよ。私たちも食べる人が見えているからこそできること。こんな作り方をしているところは、生活クラブの他にはどこを探してもありません」(安本さん)
フルーツは生で食べるのが一番美味しく、栄養価も高いのです。しかし、生食用としては規格外となる実もたくさんできます。自然の恵みを丸ごと、生の風味を生かした食材に加工し、食べ続けていきたいものです。
by goldenmokusei | 2012-03-31 22:43